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ヒュミドールのセットアップ

ヒュミドールを新規購入入された際、葉巻きを保存する前にヒュミドールのセットアップ
が必要です。
セットアップを行わないとヒュミドール内の乾燥した杉材が加湿器の水分を吸収し、適正な加湿を行えません。
また、せっかく適正に保存されていたシガーの水分を吸収してしまいます。

少々面倒ですが、ヒュミドールのセットアップは必ず行ってください。

1、湿度計の調整
湿度計の多くが、メーカーから出荷時に湿度計の調整を行っていますが、特にアナログ式湿度計は配送中の衝撃などにより湿度計の針の位置が狂っていることがあります。デジタル式に関しては、特に問題はありませんが、大切なシガーを保存するための湿度計です。確認の意味でも、湿度計の調整を行う必要があります。

湿度計の調整法

1.小さめのプラスチックケースに塩と温度計を一緒に入れる方法(飽和塩法)
小さめのプラスチックケース(タッパーなど密封出来る物)の中に小皿を置き、小皿にスプーン1杯分の食塩を入れ、数滴の水(できれば蒸留水がベスト)で湿らせます。塩は溶けずに湿って全体にフローズン状態にし、小皿の横に湿度計を置いて密封します。8時間ほど経過するとケース内の湿度は75%になっていますので、湿度計が75%を差しているならよし、ちがう%を差しているなら。湿度計の裏から針をドライバーなどで75%に合わせて下さいさい。(調整ができない湿度計もあります。その場合、誤差を確認のうえご使用ください)

湿度計の調整1

2、湿らせたタオルで湿度計を包む方法(簡易式)

湿らせたタオルで湿度計を包み約一時間放置します。湿度は約98%になっていますので、湿度計が98%を差しているならよし、ちがう%を差しているなら。湿度計の裏から針をドライバーなどで98%に合わせて下さいさい。(調整ができない湿度計もあります。その場合、誤差を確認のうえご使用ください)
※この方法は、簡易式のため正確に調整はできません。特にバイメタル式湿度計は湿度80%以上の領域は精度が悪くなる傾向がありますのでお勧めできません(シガー用湿度計の多くがバイメタル式湿度計です)

湿度計の調整2

 

2、ヒュミドールの準備
ヒュミドールの内壁、仕切り、トレーは蒸留水で湿らせた布で拭いてください。
コップなどに入れた蒸留水をヒュミドールに入れ、、三日間ほど蓋を閉めた状態で置いてください。
ヒュミドールの内壁が充分な湿度を吸収して使用可能な状態となります。

ヒュミドールの準備

 

3、加湿器の準備
加湿器を皿の上に乗せ、蒸留水または、保湿液(プロピリレン・グリコール溶液)で約5分間浸します。
加湿器を取り出し、本体を振って余分な水分を取り除いてください。
表面を布で拭き取りヒュミドールにセットします。

加湿器の準備

 

4、ヒュミドールのセッティング
ヒュミドールに湿度計、加湿器をセットし、蓋をし、数時間置き、湿度が70%前後(温度20度程度において)になっていれば使用可能です。
はじめは、5〜6本のシガーを入れ、2〜3日様子を見て、湿度が70%前後で安定していれば、徐々にシガーの本数を増やして入れてください。

ヒュミドールのセッティング

 

以降、ヒュミドールは最低1週間に一度は湿度を確認して、その際開蓋し通気をよくし、新鮮な空気と入れ替えてください。

シガーの保管

シガーの保管に最適な温度は18〜20℃、湿度は65〜70%が最適と表記されています。
ここで表される湿度とは、相対湿度を示します。相対湿度は、18〜20℃の温度帯ですと1℃に付き約9%の湿度差が生じます(温度が1℃上昇すると湿度は約9%下がる、1℃下降すると湿度は約9%上がる)上記のような表現で絶対湿度で考えますと誤解を生じる恐れがありますので、下記のように表記を改めます。
シガーの保管に最適な温度は約18℃で湿度は65〜70%、約19℃で湿度は65〜70%、約20℃で湿度は65〜70%が最適とされています。

約18℃で湿度は65〜70% 熟成にはあまり向きませんが、シガーの品質保持には最適です。短期間で消費するシガー向け。(シガー販売店、シガーバーではこの温・湿度設定が多いようです)
約19℃で湿度は65〜70% ある程度の熟成が期待でき、シガーの品質保持にも適しています。半年〜1年程度で消費するシガー向け。
約20℃で湿度は65〜70% 長期の熟成に適したシガーの熟成に適しています。シガーの品質保持(カビ・害虫)には細心の注意が必要です。1年以上の熟成を目的としたシガー向け。

このように、シガーの保管には、温度と湿度の管理が非常に大切です。
では、個人の家庭でのシガーの保管は、どのようにすればよいでしょう。
まずは、温度と湿度の基準値値の設定です。
温度管理のできない一般的なヒュミドールでは、置き場所の室温に左右されます。1日単位でのある程度の温度変化には、ヒュミドールの構造上(ある程度密閉でき、木製のため外気と遮断できる)可能ですが、季節の変化にまでは対応できません。特に夏場の高温多湿時期、冬場の低温乾燥時期には注意が必要です。直射日光を受けない、それぞれのご家庭でできるだけ温度変化の少ない場所(大家族の場合、常に人がいるリビング、あまりものが入っていない押入れなど)を置き場所にしましょう。
それでも、シガーの保管にとって、日本の四季は劣悪な環境にあります。

そこで、ある程度の熟成が期待でき、シガーの品質保持にも適している温度19℃で湿度70%の状態を基準にヒュミドールを管理していきましょう。

まずは、湿度の見方から
温度19℃で湿度70%の状態にある空気中の水分量を保つ必要があります。この状態を保つには、温度の変化に適した湿度で保ってやらなければなりません。下記に温度の変化に適した湿度(相対湿度表)を記しますので参考になさってください。

相対湿度表

上記表を見ると、温度が1℃上昇すると、湿度が9%下がり、温度が1℃下降すると、湿度が9%上がることがお分かりいただけると思います。
湿度75%以上でシガーの大敵「青かび」が発生しやすくなります。またご存知のように100%になりますと結露が生じます。また温度が23℃を超えるとこれまたシガーの大敵シガーの害虫「シガー虫(シガービートル)」の卵が孵化しやすくなります。
以上の条件により温度19℃で湿度70%の状態を基準値にした場合、温度が19℃〜22℃の温度変化ならシガーの保管が可能であると言えます。(温度の変化がないに越したことはありませんが)

注意すべき点は、湿度を確認する際、ヒュミドール内の温度も確認していただき、上記に記した相対湿度表をもとに温度にあった湿度をキープしてください。
例えば、湿度を確認する際、ヒュミドール内の温度22℃で44%が適切な湿度ですが、誤って22℃で70%の湿度に調整してしまうと、かびが非常に発生しやすく、19℃以下では結露が生じはじめ、過加湿となりシガーがふやけてブヨブヨになってしまう可能性があります。

相対湿度表2

また、通常、ヒュミドールは、空気が循環しません。適切な温度、湿度を保っていれば、シガーは、ゆっくりと熟成が進んでいきます。そのためには、新鮮な空気が適度に循環しなければなりません。また、空気が循環しなこといによりヒュミドール内が蒸れてしまい、葉巻がふやけてカビが生えてしまうこともあります。
ヒュミドールの大きさ、加湿器の大きさ、シガーの本数などにもよりますが、加湿器付近の湿度が高く加湿器より離れるほど低くなります。
ヒュミドールは最低1週間に一度は湿度を確認して、その際開蓋し通気をよくし、新鮮な空気と入れ替え、シガーの状態を確認してください。

最後に四季を通してのヒュミドールの管理のコツをお伝えします。


温度、湿度共に管理がしやすい季節です。

梅雨
温度の上がり、下がりが激しく、湿度が極端に高くなります。場合によっては加湿器を外し湿度をコントロールしてやりましょう。それでもヒュミドール内の湿度が高すぎる場合、保管場所の除湿も考慮しましょう。


温度、湿度とも極端に高くなります。できるだけ涼しい冷暗所に保管しましょう。場合によっては加湿器を外し湿度をコントロールしてやりましょう。
ただ、エアコン、除湿機をお使いの部屋に保管の場合、乾燥しすぎる場合もありますので、加湿に気を使わなくてはならない場合もあります。


温度、湿度共に管理がしやすい季節です。


温度が下がり過ぎないように注意しましょう。また乾燥しがちの季節です。場合によっては加湿器を増やし湿度をコントロールしてやりましょう。
ストーブなど暖房器具をお使いの部屋に保管の場合、乾燥しすぎる場合、場所によっては温度が高すぎる場合がありますので、加湿、温度管理に充分に気をつけてください。